2010年02月27日

楽器の買い替え

今月は、何人かの生徒が続けて、分数楽器をワンサイズ大きいものに買い替えました。

一般には、身長○○pまでが1/4サイズという風に決められているようですが、替えどきは人それぞれに違います。
経験年数、手の大きさ、指の太さや体格などで、タイミングが決まります。

しっかり弾く子の場合は、弓の元から先まで物凄い圧力をかけて楽器を弾き鳴らしますので、サイズの小さい楽器ですと、楽器『が』力負けてしまい悲鳴をあげだします。

そうなったら迷わず、「はい、買い替えましょう」となります。

しかし、身長が規定に達していても、弓先が流れていたり左手でギュッとネックを握りしめて弾いていたりすると、その子は今のサイズの楽器『に』力負けしているということになります。

その状態で買い替えてしまうと、今まで築いてきた基礎が大きく崩れます。

「この本の終わりの曲までしっかり弾けるようになったら買い替えようね!」
となり、買い替え時期は持ち越しです。





1/2サイズに買い替えた生徒は二人。
二人とも楽器屋さんに足を運び、何台かを試し弾きした上で、自分で選びました。

「とりあえず楽器の値段を聞かずに、弾かせてみました。そうしたらこのドイツ製の楽器、子供もママも気に入ったんです。」
とのお話。

新中古の楽器で、どなたかが下取りに出された楽器。誰かが一生懸命練習してくれていたものなので、木が柔らかくなっていてよく楽器が鳴ります。

その子にとっても楽器を自分で選ぶことができた事が、いい刺激になったよう。
「ぼく、今はこの曲をいっぱい頑張る!それでリーディングのコンチェルトを発表会で完璧に弾けるように準備しとく。」

レッスン中も、大好きなリーディングの曲のメロディーに自作の歌詞をつけて、歌って、ご機嫌です。


自分の不得手なことにも、積極的に取り組む姿勢が見られました。














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2010年02月14日

SWING ARM

アメリカでヴァイオリンを習っていた、という女の子が2月からうちに通い始めました。

「どんな風に弾いているか、すこし聴かせてね」というと
向こうの先生に少し教えてもらっていたという「ユーモレスク」を披露してくれました。

まず目についたのは、移弦するときに左の腕を大げさに振って弾くスタイルです。

聞くと、向こうでは「手が硬くなるから」という理由で、子供には「SWING ARM」といて腕を大きく振って指板を押さえるように指導をしておられるとのこと。

このスタイルでは、正しい音程で複雑なパッセージを弾けるようになるには、とても時間がかかる。
しかし、上達を急がないのならば、成人した後も、子供と同じような柔らかい指先でもって、スムーズなポジション移動と豊かなヴィヴラートを身につけることができるようになる。
なぜなら、SWING ARMすると、ヴァイオリンのネックを握り締めることがなくなるからです。

現に、4年生になる彼女の「ユーモレスク」はとっても柔らかで、いかにもヴァイオリンらしい音色。
そばにいる私も、ふっと肩の力が抜けて、心が緩みます。

早い段階で完成を望む、日本人の教育では、このスタイルは受け入れにくいかもしれませんが、一つのアプローチとしてとても参考になりました。


「郷に入っては郷に従え」で、それぞれの国民性や環境に合わせることは、彼女にとっては少し大変なことかもしれない。
しかし、一つの目的地に向かって、いろいろな角度からアプローチすることは、視野が広がり、柔軟な想像力を育ててくれることでしょう。


「ユーモレスクは、サードポジションも使って、もう少し練習しようか。先生がかわって、教え方も変わるけれど、色々な先生のいいところを真似するようにね!」

というと

「はい。この曲好きですから」

とにっこり笑って、お返事してくれました。





 
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2010年01月30日

真似っ子

ヴァイオリンは弓の使い方次第で、いろいろな音質・音色を奏でることができます。

昨日、レッスンを受けた子が楽器図鑑のようなものを持っていましたが、そこにはこのようにヴァイオリンを紹介してありました。
「人の声にもっとも近い音色の出る楽器」

まさにその通りで、手首のバネで軽く飛ばしたり、ひっかけたり、べったり吸付くようにすることで、楽しい気持ちや悲しい表情、飛び跳ねるような躍動感などを表現できます。


生徒と一緒に弾く際は、私も生徒達のできる範囲で、ボーイング(運弓)で表現しようと試みます。

まだまだ弾くのに精一杯、必死で楽器にしがみついている子には難しいですが、少し余裕のある子には、こうします。

「今からこの2小節を弾くから、せんせいとおんなじ様に真似っ子してきて」


すると
耳のいい生徒は、私が弓を飛ばすと、同じ音質で真似っ子。
軽く浮かせて弾くと、またおんなじように真似っ子。
小さくヴィヴラートすると、そこも精一杯の気持ちで真似っ子。


レイトスターターの大人の方には聴き分けが難しいようですが、園児の頃から生のクラッシックに親しんでいる子の耳は素晴らしい。
才能のある子は6〜7歳で、そこまで耳が育っているので、驚きです。
真っ白で透き通るような心を持っていることも吸収力の速さの一因なのでしょう。。




しかし難しい年頃の男の子になってくると、こんな事もあります。
昨日のレッスンでは、何とかボーイングを教えようと、こんな風にいって見本を見せました。

「手首で弓をコロコロと転がすのよ。ホラ、見て!」

すると、一言

「そんなんカッコつけてるみたいで嫌や。」

うーん、成長過程の男の子って本当に難しい。。(^_^;)
物事を見かけで判断せず、良い耳と心の目で本質を捉えることができるのは、一体いつになることやら。(笑)








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2010年01月16日

5回れんしゅうしたら『正』の字を書きましょう

正月休みが明けました。

まだまだ休みボケでいまいち調子が出ないという子もチラホラ。
なかなか生活のリズムを取り戻すのが大変なようです。



子供の生徒さんでは園児の場合は、自宅での練習は親御さんと二人三脚。
しかし小学1・2年生にもなってくると少しづつ親離れしてきます。


年末に一年生の女の子とこんな風にお約束しました。

「この曲は毎日、10回練習してね。おうちで5回れんしゅうしたらお正月の『正』の字を書くこと。10回練習したら『正』『正』と書くのよ。そうすれば何回練習したか分かるから。」

お正月明けての最初のレッスン、楽譜を開けてみると、、

    ・ 
    ・
    ・
12/28『正』『正』
12/29『正』『正』
12/30『正』『正』
12/31『正』『正』

1/2 『正』『正』
1/3 『正』『正』
    ・
    ・
    ・

元旦の日以外、キチンと毎日10回練習してきました。
    
宿題の曲はバッハのガボット ト短調。楽譜の端に、『この曲好き揺れるハート
との書き込みのおまけつきでした。

とっても恥ずかしがり屋で無口な女の子。
ヴァイオリンに関して素質には溢れているので、もう少し真剣に取り組んでくれればと、兼ねてから思っていました。

一年生になってようやく自分の思うようにヴァイオリンを弾き鳴らすことができたのでしょうか。
今まではクラシックに無頓着だったのが、いっぱしの大人のプレイヤーのように、こんな事を口にするようになりました。

「バッハの曲は好き。綺麗な曲が多いもの」

譜読みのややこしいカイザー練習曲も1週間で仕上げてきます。
将来がとっても楽しみです。


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2009年12月28日

好きこそものの上手なれ

今年もクリスマス合奏が無事に終わりました。

「やれやれ合奏会が終わった」とばかりに、充電期間でのんびりする方がおられる傍ら、ますますやる気に火がついた子がいます。

合奏会が終わった次の日から、さっそくレッスンにきて、来年夏の発表会の曲を「これ!」と目標を定め、練習に取り掛かった女の子。
年末年始はおじいちゃんおばあちゃんの家に、ヴァイオリンを持っていって練習するとのこと。
とても熱心です。


また、合奏会では練習が間に合わなかったけれど、
「ニューイヤーコンサートでやってる『ラデッキー行進曲』が弾きたい!楽譜を取りにいってもいいですか?」
という子もいました。
お家でお正月に家族の皆に聴いてもらうそうです。



二人ともとてもヴァイオリンが上手です。人と競争しようと思ったり、無理に背伸びして格好つけたり、自慢しようとしたり、そんなことには興味のない彼女たち。

ただ純粋に音楽が好きで、ヴァイオリンを弾くことが楽しくて仕方ない、合奏することが大好きハートたち(複数ハート)


来年の発表会は彼女達がトリを飾ることでしょう。


「好きこそものの上手なれ」とはこのことですね。


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2009年12月19日

クリスマス合奏の案内

program.jpg
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2009年11月30日

この指とーまれ!

ヴァイオリンの指板を押さえるときの1番指(人差し指)、
「この指とーまれ!」とばかりに、お空を向いていることはないでしょうか。


今日、指導させていただいた小学1年生の女の子の1番指もそう。
園児のころから比べると、急に背が伸び、お姉さんらしくなってきました。かわりに、といってしまっては何ですが、手先は徐々に硬くなってきます。

この現象は、小学生からヴァイオリンを習い始めた子や、園児でも急に体が大きくなった子、特に先を急いで譜を読んでしまう生徒さんに多い。

ヴァイオリンの指板を押さえるには、非常に柔らかくて強い筋が必要で、その為には、小さい紅葉のような可愛いお手手で、簡単なフレーズを忍耐強く、何度も何度も繰り返し、繰り返し。。

その子もお家で繰り返し繰り返し練習している時に、ママが横から、
「1番指がピンと立ってるよ。もっと肘をいれなさい」
と注意すると、猛然と怒って、言うことを聞いてくれないそう。


小学1年生ともなると、ある程度自分の信念をもって練習しているそうで、それを実践しているときに、横から水を差されると、とてもとても腹が立つのだそうです。



「最近は喧嘩になってしまうので、家での練習は子供の自主性にに任せています。その代り、赤鼻のトナカイは10回、雪だるまのフロスティは10回、と具体的に練習回数を紙に書いて、宿題にしてください」

と親御さんからのお願いを受けて、今日もレッスンの終わりに、練習回数を約束してきました。


想像力が豊かで、とても頭のいい女の子。
「鉄腕アトム」の和音の練習をしていて、1番指がたっていると、和音が上手くいかないことに気がついたようです。
注意しなくても、自主的に何とか直そう、努力する様が見られました(^−^)

ヴァイオリンの魅力の一つである和音。
左手の押さえ方の矯正にもなるし、構え方やボーイングも正されます。練習する過程が次につながる、ということに本人が気づいてくれることを信じています。




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2009年11月14日

己を知ること

今週は、自転車の事故で大きな怪我をした男の子が、元気に復帰してレッスンにやってきました。

以前は、お友達に追いつこうと無理に背伸びしたり、周りの人に甘えてしまうところがあったり。
練習量や実力に見合わない曲を弾きたいとタダをこねて、周りを困らせたこともありました。

しかし、大きな怪我を乗り越えて、少し自分のことを見直すことができたようです。

すっかり落ち着いて、真剣にヴァイオリンに取り組むことができるようになりました(^−^)

お友達を意識して、簡単な曲を馬鹿にしていたのが、
「クリスマス合奏は、簡単なパートから完璧に弾く。のんびりしてたら、難しい7曲目を練習する時間がなくなるね!」


今の自分の実力と、自分のおかれた状況などの現実ちゃんと把握して、地に足をつけて練習できるようになったので、これからはめざましい上達も期待できます。

ヴァイオリンのネックをぐっと握りしめて、離そうとしなかったのに、昨日は

「ヴァイオリンの首を持つ手を、ぷっくり紙風船みたいにまるめると、早く弾けるよ。」

と注意しました。
すると素直に言われた通り弾いてみた後、こう一言。
「ほんまや!!」


あんなに頑なに受け入れなかった注意を、すっと吸収してくれました。
本当にビックリ!



音楽を愛する気持ちと、ありのままの自分を受け入れる素直な気持ちがあれば、ヴァイオリンは誰でも上手になる、ということを再確認しました。


よく就職活動で、自己分析ということをしますが、ヴァイオリンをはじめるにあたっても、己を知ることはとても大切です。

例えば大学生からはじめた生徒さんなどは、早く上達したいという気持ちがとても強い。

しかし、親から半分独立したような状況で、自信過剰すぎたり、少し注意されると卑屈になってしまったり、就職に対する不安、、精神的に難しい年頃です。

レイトスターターの「基礎をつけつつ、難曲に挑戦したい!」との要望は、私も頭を悩ませるところ。

なせならヴァイオリンはとび級はできないからです。
体の硬い大人が基礎をつけるには、やはり子供と同じように簡単なことを何カ月も繰り返す、忍耐強さが必要で、その過程を楽しむには、やはり自分の周りの現実をきちんと把握することができる成熟した社会人でなければなりません。


子供と違って、徹底的に詰めることもできず、私が願うは、本人の精神的成長です。

社会人になって2〜3年もすると、色々な経験、色々な人との関係を築くことで、見識も広くなり、現実を正しく把握できるようになるのでしょうか。ここでまたぐっと上達するケースもよくあります。











posted by 住吉 光恵 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月25日

自分ではできてるつもりでも。。

ヴァイオリンのレッスンは1週間に1回。
課題曲を与えられて、それを1週間、自宅で個人練習して、レッスンに臨みます。

お家での自主練習に、よほど自信があったのでしょう。

今週のレッスンでは、

「先生、この曲、一人で弾けるようになった!一緒に弾いてくれなくていい」
と強気発言する女の子。

また、来るなり、長くて難しいフレーズを、得意げに一気に弾きとおす子もいました。


しかし、自分ではできているつもりでも、たまにそれが勘違いであったり、練習の方向性が間違っていたりすることがあります。

それを私がレッスンで細かく指摘すると、とても傷ついて、がっかりするよう。
いつも楽しみにしている御褒美のキャンディーももらわず、意気消沈して帰る子。
目に涙をいっぱいためて、楽器を挟んだまま立ち尽くす子もいました。


きっと、かっこいい曲を少し弾けるようになって、自分で得意になってしまたのでしょう。何回も弾くうちに気持ち良くなって、基礎がおろそかになってしまっていることはよくある話です。

私も、せっかくの練習が仇になってしまう気持ちはとても良く分かるので、指摘する側も心が痛みます。
しかし、実力のある子、ヴァイオリンが大好きな子、だからこそ、そういう勘違いがあるもの。
こちらも彼女たちにには期待していますので、これにめげずに、謙虚な気持ちで練習に励んで欲しいと思います。



「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

という言葉があります。私の好きな言葉です。


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2009年10月12日

クリスマス合奏に向けて

10月にはいって、ぐっと冷え込んできました。
まだ、少し気が早いようなのですが、生徒の皆さんは早くもクリスマス合奏の練習を始めています。

クリスマス合奏は、毎年20曲のプログラムを演奏していきます。
プログラムはじめは所謂、有名なクリスマスの曲、終わりにいくに従って、少し難度の高いクラシック曲になるよう構成されています。

少しでも長い間舞台に立てるように、生徒さん達のやる気を促進するようになっており、それで練習量が倍増!一気に成長する子もいます。

かたや、これが悪い方向に影響することもあります。
あまり練習量が伴わないまま、無理に背伸びして、難曲に挑戦していくと、逆に、適当練習が習慣化してまい、一気に基礎が崩れていきます。


難しい曲に挑戦するには、それ相応の練習量が必要。一日、2時間3時間は練習が必要になる場合もあります。
そんな長い練習時間に耐えられる原動力になるのは、「この曲を弾きたい!」という気持ち。


「このラデッキー行進曲ってやつは、お正月のウィーンフィルでカルロスおじさんが指揮していた曲?いいな〜」

「ミッキーマウスマーチ?運動会で踊った曲だ!」

などなど、それぞれ憧れの曲があるようです。


ただ最後まで舞台に残って弾いていたから、「かっこいい」というわけではありません。自分の出来る範囲の曲を、完璧に弾きこなして、自分なりに満足すること。自分のやりたい曲に向かって、目の前の課題を一つ一つクリアしていくことが、これからの成長につながります。

何年越しでもいい。いつか全曲弾きこなせるようになった、その時に、「少しずつ小さな事を積み重ねていくことが、大きなことにつながる」と本人に実感してもらえれば、と思っています。








posted by 住吉 光恵 at 13:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする