2010年08月19日

形ってなあに?

今週はまず音階を弾いてから、曲に入るという形式でレッスンをしたケースが何件かありました。

「この曲はイ長調だから、まずイ長調の音階を弾いて、手の形を覚えようね!」

というと、

「形ってなに?」

と聞き返されました。

「クッキーの型に、星形とかハート形とかあるでしょ。ヴァイオリンでも調によって、ヴァイオリンを押さえる左手の格好が変わるのよ。」

という風に、返事をしておいたのですが、果たしてわかってくれたでしょうか。



ヴァイオリンでは「基礎が大事」と言いますが、その基礎とは、何でしょうか。
国語辞典で調べると、基礎の意味の一つに、【建造物の荷重を支持し、地盤に伝える最下部の構造物、土台】というものがありました。
構造物を人の体、地盤をヴァイオリンだと仮定してみると、「基礎」というのは、その土台となる『体の形』『手の形』になります。

しかし、人間の体は、なかなか思う通りの形に定まってくれません。
少し腕が疲れたり、難しい箇所になると、自分の楽なように姿勢を変えてしまう。または、地盤となるヴァイオリン自体を、勝手な方向に動かしてしまって弾いている人もいます。
そうなると、もう大地震が起こったようなものですあせあせ(飛び散る汗)
せっかく、一生懸命練習しても、いっこうに土台は定まらず、立派な構造物を築くことはできません。




そこで、せめて大地震が起きないように、ヴァイオリンの頭を壁にくっつけて固定して練習すると、基礎の構築に役立つのではないかと思います。


子供に言わせれば、「壁パワーで練習」だそうです(^−^)





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2010年07月29日

生徒と先生の心の距離

もっと生徒との心の距離が近づくことができたら、もっとこの子を伸ばすことができるのにな、と思うことがあります。

3歳からレッスンに通っている子は、とても先生になついてくれていますので、お互い思っていることをガンガン言い合うことができます。
つまり信頼関係が成立しているので、こちらも思う存分、生徒の能力を引っ張ってあげることができます。

しかし、小学生にもなるともう「内と外」
が出来上がってくるので、先生の前では、なかなか本音を吐いてくれなくなってきます。

また、レッスンの間、横で見ている母親の目をとても気にするというタイプの子もいます。

今日がレッスン日だった、女の子はこうです。

「ちゃんと丁寧に練習してきた?」

と問いかけても、

首をかしげて、ニッコリ。

「もっとしっかり左手を押さえて。もうこれ以上、力だせない?」

と聞いても、
またまた、首をくねっとしながら、ニッコリ。

ママが少し席を外すと、ヴァイオリンとは関係のないおしゃべりをはじめるので、まったく困ったものですたらーっ(汗)


これは、自分が大人になってから思ったことなのですが、よいヴァイオリンの先生とは生徒のことを信頼して、なおかつ本音でぶつかってきてくれる人でした。


自分がその理想の先生でありたいと思うのですが、なかなか生徒の心の距離を近づけることが難しい。
すべて、お母さん経由で、「実は、家で随分泣いてまして」とか、「もっとたくさん教えて欲しいと言ってました」とかいう生徒の本音を聞いて、驚くこともしばしばです。






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2010年07月14日

「より正しい音程」で基礎基礎基礎。。

発表会期間中は、とにかくキレイな音にこだわって、皆それぞれに踏ん張りました。


「ゴミ箱に捨てる音は、一つもないのよ。楽譜にのってる、全部の音をたいせつに弾きなさい」

「お部屋の天井の端っこから、跳ねかえってくる自分の音を聴いてごらん」

そうやって、よくよく自分の音に耳を傾ける習慣ができた子は、「なんとなくの音程」ではなく「より正しい音程」を聞き分けられるようになります。

「より正しい音程」で基礎基礎、、、そして発表曲をじわじわっと繰り返し練習。

そうすると、一本一本の指が強く独立してくるのでしょう。
本番を迎えるころには、指板を左の指先で引っ張るように押さえるように。
ギュッとヴァイオリンのネックを握りしめていた左手が、ふっと緩んで、腕の重さで弦を締めることができるようになりました。



迎えた、発表会当日。


「なんとなく」ではなく「より正しい音程」にこだわって基礎練習していた子の音は、小さな楽器でも遠くまでピーンとよく透っていました。


ヴァイオリンも、自らが持つ本来の歌声を取り戻し、喜んでいるようでした。
るんるん








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2010年06月26日

発表会の案内

20100703_バイオリン発表会プログラム(ブログ).jpg
posted by 住吉 光恵 at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月13日

耳をすませば

ヴァイオリンが上達するに一番よく効く薬は、「自分の出している音をよく聴くこと」です。

当たり前のことのようですが、
自分の音を聴いていない人、あるいは聴く余裕のない人、聴くことを忘れている人、が実に多いです。

自分の音をよく聴く習慣のある子は、少しでも音程が違ったり、ぎーっという雑音ば鳴ったりしたら、弾きながら、私の顔をみて照れ笑い(^_^;)
あるいは、「ここでこんな風な音が鳴っちゃう、どうして?」と自己申告してきます。



聴く習慣のない子には、

「自分の音をよく聴きなさい。自分の音を聴かないことは、自分の話している言葉を聴いていないのと同じだよ」

といって聞かせるのですが、


「ぼく、自分が何話しているか、きいていないよ。人が話していることは聞いているけど」

と返答されたことがありました。




なるほど、これはただ自分が弾いていることに満足して「聴く」という習慣が備わっていないだけのことなのだと思い、それ以来、


「自分の音を耳をすませて、よく聞きなさい」
「ピアノと同じ音程か聴きなさい」

と、じっくり言って聞かせるようにしています。


最近は、少しづつキレイな安定した音を出すようになり、本人もとても充実した様子です。




今回の、発表会のテーマは「耳をすませば」

よくよく、自分の音色に耳を傾けて欲しいとの想いです。









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2010年05月29日

練習する習慣

「子供が、自分からヴァイオリンのケースを開けて毎日練習してくれればいいのに。。どうしたらヴァイオリンを練習する習慣がつきますか?」

というお声を耳にすることがあります。


ママに怒られながら一日20分、あるいは、適当練習でとりあえず課題曲が弾けるようになったら『それで良し』とする練習姿勢の生徒さんは多いようです。
ヴァイオリンは難しい楽器。なかなか思う通りにいかない、頑張ってみるものの、すぐ先生やママに注意される、の繰り返しでは練習も億劫になってしまうのでしょう。

しかし、例えば、自分が思う通りの音色が出せたとしたらどうでしょうか?

きっと気持ちよくなって、「もっと弾きたい!もっと練習したい!」と思うに違いありません。

つまり、自分自身が自分のことを
「僕ってとても上手だ!」
「私って何てキレイな音を出すんだろう」と思う瞬間が、能動的な姿勢に繋がるのです。


しかし、現実は、そのレベルまで上達する道のりは簡単ではない。
そうなるまでは、何とかして、どうにか忍耐して、周りの人がサポートするしかありません。

お尻をたたいて無理やり課題曲を進めても、ヴァイオリンを弾いている子供自身が
「自分はよく弾けている!」
「自分の出す音に惚れ惚れする」という確かな自信がないと、やっぱり堂々巡りになってしまいます。


私しても、何とかして早い段階で、生徒に「確かな自信」をつけてやりたい、と思って指導しています。
その「確かな自信」につながるのは「基礎」。

例えば、
「1番ゆびをおさえている時に、4番ゆびが傘みたいに弦の上にかぶってないとダメよ!」

と注意します。

小さい人達は、楽譜に傘の絵を書いたりして楽しんでいます。


しかし、大きくなってくるとだんだん無邪気に楽しんでくれなくなります・・・。
そうなるとなかなか大変。

本人が気づいてくれるまで、試行錯誤と我慢の繰り返しです(^^ゞ



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2010年05月15日

発表会の選曲

今年の発表会は7月3日と決まっています。
それに向けての発表曲がそろそろ出揃いはじめました。

曲の決め方は、人それぞれ。
今、自分の取り組んでいる練習曲が好きだから、それをじっくり弾き込んでいこうという人。

早くから選曲して、半年も前から練習を始めている子もいます。

あとは、何曲かこちらが例をあげて、実際に弾いて見せてあげて、それから決めるというパターンもあります。

この場合、私が注意することは、曲の中にその生徒の長所が生かされるポイントが含まれている、ということです。
そして、その曲に対して、弾き手がある程度の「理想」「イメージ」を持っていることも重要です。


自分の好みのもの、理解できる範囲のものであれば、「こういう風に弾きたい!」「ここはゆっくり時間をかけて歌いたい」という要求も自然と出てくることでしょう。
その子が弾くことによって、曲も輝かしくなり、弾き手も伸び伸びと自分を表現できるのがベストです。


ある4年生の女の子に、発表会の曲を決めるから、ということで何曲か薦めました。

とても聡い女の子ですから、すぐにピンとくる曲があったようです。
ザイツのコンチェルトの1楽章に決まりました。

同伴されていたママが、

「あなたの元気なイメージにピッタリね」

と、目を細めて喜んでおられました。

おっしゃる通り、ショートパンツに、ハイソックスのスタイルで元気にやってくる彼女に、とても良くあった選曲でした。

ヴァイオリン弾きにとっては、演奏する曲は、ある種、自分の身をつつむ衣装のようなものなのかもしれません。

たくさんの経験を積んで、人間としての器が大きくなれば、色んなカラーの音楽を表現できるようになるのでしょう。
どんな衣装でも上手く着こなせるように、成長していって欲しいと思います。


発表会は1年に一度の機会。
自分にとって大切な方々が聴きに来られるわけですから、一生懸命練習して、印象に残る演奏が出来るようにしましょうるんるん

posted by 住吉 光恵 at 17:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月25日

急に背が伸びる時期 〜嬉しいような、大変なような〜

子供には、1〜2週間もしないうちに、ぐっと背が伸びる時期があります。

私のレッスンは1週間に1回ですので、子供たちに会う機会は7日に1回。
たった、7日で半ズボンから見える足がスラーと伸びていてビックリ!という事がよくあります。

そういう成長期は、ヴァイオリンのレッスンにも大きく影響します。
いままでできていたことが、急にできなくなったり、じっくり丁寧に練習することが我慢ならなかったり。
レッスン中、なぜか眠くてしんどくて、イライラする様子も見られます。

おそらく、急激な体の成長に、精神面がついていかない。心と体のバランスがとれず、戸惑っているようです。

今週も、そういうケースがありました。
急に体が大きくなって、少し体や指先が硬くなったのでしょう。音程がズレたまま、猛スピードで弾いている子に、

「このまま丁寧に練習しないと、『ジャイアンの歌みたい!』てお友達に言われてしまうよ!」

というと、

猛然と弾いていた手をとめて、少しシュンとした様子。

曲の中で、上手く音程のとれないD#の音の前に、四分休符を書かせて、「うん」と1拍お休みしている間に、左手の準備をさせる練習をさせます。

ただ曲を最初から最後まで通して弾くことが練習ではない。出来ない所をゆっくり繰り返し、体と頭に覚えこませることが本当の練習であることに、気づいてくれたでしょうかるんるん


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2010年04月10日

やっと形になってきました。

ヴァイオリンでは指板を押さえる左手は、とても強くて柔らかい筋力が必要です。

それは、経験年数が1年や2年で得られるものではありません。
ごくまれに、生まれ持って左手が強くて柔らかい子がいますが、そういう子なら熱心にヴァイオリンを練習すると1年半くらいで「様になってくる」ということもあります。


大人の方の場合は上腕の力は十分にあっても、子供に比べ指先が硬い。
いくらしっかり指板を押さえても、ぴたっと密着することができず、不安定。つまり左手が弱いということになります。



今週、私が嬉しかったことは、2年生になったばかりの女の子の左手が「様になってきた」こと。
指板を押さえる左手の中に、きれいに「丸いボール」が入っているような形になってきました。

ヴァイオリンを習い始めたのは4歳から。
体つきも華奢で、左の指先は細くてまるで小枝のようでした。

小さいときから繰り返し言って聞かせていました。

「ママとのお買い物でお荷物もつときは、左の手でもってね!」
「カエルさんの手みたく、ぺたっとしっかり押さえるのよ。」


クリスマス合奏の時は、10曲以上ある課題曲を、「それぞれ15回練習」を宿題にしたこともあります。


それらが身をむすび、やっと形になってきましたぴかぴか(新しい)

「左手よくなったね。がんばったね〜」

というと

「だって、いつもがんばらないとできないもの。ヴァイオリン弾いている間、息できひんわ」

といっていました。
子供なりにいつも精一杯の力を出していたのでしょう。
何事にも、全力で取り組む姿勢は、真似たいものです。


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2010年03月20日

be natural

ヴァイオリンを安定してきれいに構えられるようになるには時間がかかります。


ご存じのとおりヴァイオリンは肩にのせて、顎で挟む楽器です。
その時に、楽器が傾きすぎず、平らすぎず、肩あての両端が肩と鎖骨のあたりにがっしりとハマると安定します。

それには十分な肩甲骨の柔軟性、しっかりした背筋力と、あとは指板を押さえる強くて柔らかい筋肉が必要です。


格好つけようとか、張りきってアピールしたり、力に任せたりしない。
よく感覚を研ぎ澄ませて、ヴァイオリンに対して自然に体を合わせ、懸命に練習すると、1年もすればきれいなフォームを身につけることができます。


この「自然に」というのが子供達なりの競争社会(?)では難しいらしく、、長いことヴァイオリンをお勉強していても、楽器がアッチむいたりコッチむいたり。。(^_^;)
そこが、子供らしくてとっても可愛いのですが、安定して構えられるようになると、左手も早くしっかり押さえられますし、弓にも腕の重さを十分にかけることができ、よく楽器が鳴るようになります。


昨日は、1年生の女の子のレッスン日でした。

ヴァイオリンの勉強をはじめて1年弱。最初はボーイングで手首をコロがすのに悪戦苦闘。
しかし、じっくり取り組む性格の子で、大変ねばってボーイングを習得した後は、うなぎのぼりで上達しました。

昨日の課題曲は「ブーレ」
地道な練習の成果もあり、強さも柔軟性もついてきたのでしょう。
楽器がびたっと体にハマり、自然と弓をもつ肘が上がりました。

「弓のうごきに逆らわずに、しぜんに先まで弓を走らせて。おひさまの作るかげのように、地面に弓をおっことしてみたら」
とアドバイスすると、

通して弾いた後、一言。

「なんか台の上に乗った気がした!
なんかね、台の上にのって弾いた感じがしたんだってば。」


「うん。気持ちはよくわかるよ」

クスクス笑っているママに
「ホントなんだってば〜ダッシュ(走り出すさま)


肘をピンと張って、弓先まで伸び伸びと弾けたのでしょう。子供の感性は本当に素晴らしいものですね。
















posted by 住吉 光恵 at 19:40| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする